カイコウオオソコエビ 深海生物紹介

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出典:NAVERまとめ

お寿司にしか見えない超深海のエビ

深海魚、深海生物には様々なエビの仲間が存在しますが、現在発見されているエビの中では最も深い水域に生息しているカイコウオオソコエビです。
深度10920m付近で採取されたこともあり、超深海のさらに深い水深で発見されています。

シンカイクサウオの記事で深海8400mを越えると魚がいなくなると書きましたが、エビはいるんです!

シンカイクサウオ 深海生物紹介
出典:日本財団ブログ・マガジン( ウーパールーパーばりの可愛さ なんだか最近カワイイ系の深海魚、深海生物ばかり紹介している気がしてい...

ロマンです!!魚もまだまだ深い水域で発見される可能性を秘めています。

このカイコウオオソコエビ、カイコウという名前が付いているだけあって、世界中の海溝に生息しています。

とっても深い水域に生息しているということですね。

ちなみに、深さ6000m以上のものを海溝、それより浅いものをトラフというそうです。
これから起こるとされている大地震の原因、南海トラフのトラフですね。

地震なんて、出来れば起こって欲しくないですよね…。

マリアナ海溝で発見された超深海生物

カイコウオオエビは現在世界一深いとされているマリアナ海溝で、1995年、我らが日本のJAMSTEC様のお力により、無人探査機かいこうによって採取されました。

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当初、これだけの深度では生物は生息していないと思われたのですが、餌を仕掛けてみた所…なんと!!

カイコウオオエビが多数集まってきたそうです。すごいですね。

超深海の高水圧と暗黒の中で進化し生息している事は、発見者達を驚かせたそうです。
そして、マリアナ海溝の超深海に生息する種はもうすでに他の深海生物とは異なった進化を始めていると言われています。

ロマンすぎますね!!

しかもまだまだ進化の途中ではないかと言われています。
これはすごい生物がまた発見される予感がプンプンしますね!!

ちなみにカイコウオオエビの生息地の砂泥から、約180種の微生物が発見されたということです。まだまだ未知の生物が住んでいる可能性が高いです。

無人探査機かいこうがカイコウオオソコエビを採取している模様はこちらで見ることが出来ます。
言わずと知れた、JAMSTEC様の公式ページです。

その他動画を探してみたのですが、出てきたのが…

「深海にいるエビがどう見てもお寿司にしか見えないと話題に」

という動画だけでした(笑)

たしかにお寿司にみえますね!!
ちゃんとシャリに乗ってるっぽい(笑)

しかし、Wikipediaで見ると、カイコウオオソコエビは割りと白い色をしています。
深い水域に住んでいる生物は白い色をしているものが多いので、本来は白い色なのかもしれませんね。まーしかし、標本なので真っ白な可能性が高いのですが(笑)

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出典:wikipedia
このへんは個体差もあるのでなんとも言えませんね。実際はどうなのでしょうか!?

極限の環境で生きて行くためのメカニズムとは

カイコウオオソコエビが発見された超深海では、餌なんてほとんどありません。
なんせ他の生物に出会うことはほとんどないと言われています。

では何故そんな環境で生き続けられているのか!?

そこで興味深い記事がありましたのでご紹介します。
マイナビニュースに、シンカイオオソコエビの研究に関わっているJAMSTECの小林研究員という方の記事が掲載されていました。

小林英城主任研究員は、もともとマリアナ海溝で発見された微生物とその遺伝子を研究していたが、次第にカイコウオオソコエビに興味を持ち始める。

「微生物でさえ、超高水圧下では、培養しようとしても、あまり増えません。しかし、チャレンジャー海淵で見る限り、カイコウオオソコエビは元気に泳ぎ回っています。エネルギー源なんて何もないところで、何であいつら動けるんだろう、何食ってるんだろうっていう疑問が、研究の発端です」

体長が数mm程度であることが多いヨコエビの中で、3~4cm程度に成長するカイコウオオソコエビはかなり大きい種だ。それが、海洋で最も高水圧、貧栄養な環境で元気に泳いでいることが不思議に感じられたのだ。

「何を食べているのか」をきちんと知るには、極小な消化管を取り出して、その内容物から消化酵素を精製して調べなければならない。問題は、多くの深海動物と同様、高水圧に耐えて泳ぐために体内に特殊な脂を蓄えていること。この脂が、1気圧の室温下ではさらさらに溶けて流れ出す。

「ピンセットで黒い細い消化管を引き出さなければならないのですが、悪戦苦闘しているうち、あっという間に脂が溶けだします。失敗しても、簡単に取りに行くことが難しい貴重なサンプルです。分子生物学的なアプローチを取るには、かなりの勇気が必要でした」

研究の方向性を決める上で大きなヒントになったのは、マリアナ海溝で採取された土の中から出てきた木片だった。

「もしかしたら、木片をそのまま食べて、植物の細胞壁や繊維の主成分セルロースを分解しているのかもしれない…まさかそんなことないよねって感じで、実験を始めました。いろいろな酵素がある中で、深海性のヨコエビに植物多糖分解酵素があるかどうかを調べようなんて、私以外誰も考えなかったみたいです」

苦心して精製した酵素の中から、画期的な機能を持ったセルロースを分解する新規セルラーゼが発見された。

生物が栄養として摂取するには、セルロースを糖分に分解する必要がある。セルロースを長い鎖に例えれば、糖分は一個の鎖の環のイメージだ。従来のセルラーゼは、長い鎖を、一端短めの鎖に分解し、さらに2個の鎖の環にして、最終的に1個に分解するという、3種類の酵素が必要だった。しかし、カイコウオオソコエビは、長い鎖をいきなり鎖の環に分解できる、いままで誰も見たことがない新規セルラーゼを持っていた。

従来のセルラーゼなら、消化管の中で木片をまるごと消化する必要があるが、新規セルラーゼなら、木片をくわえて「ペロペロキャンディーのように」端から少しずつ消化していくことができる。長期間僅かな木片で食べつなぎながら、魚の死骸のような大きな餌が落ちてくるまで、じっと土の中で待ち続けているのではないかと想像される。

「人間が誕生する何億年も前から植物は生い茂っていて、木や葉が流されて海底に転がっています。実際、陸地に近い海溝では、落ち葉などが見つかります。しかし、周囲にグアム島しかないマリアナ海溝には、豊かな栄養を供給する陸地がありません。カイコウオオソコエビも、そういう場所だから、苦肉の策という感じで、木や植物繊維を食べるように進化したと考えています」

糖分を発酵させれば、エタノールになる。発見された新規セルラーゼなら、木や紙を効率よく分解してバイオエタノールを生産することも可能だ。

「今までトウモロコシの実からバイオエタノールを作っていましたが、実じゃなくて幹からも、オガクズや紙からも糖分ができます。糖分さえ作れれば、それを食べてもいいし、燃料にしてもいいし、いろいろと利用価値があります。新規セルラーゼはもうひとつメリットがあって、従来のセルラーゼが50度以上で、セルロースが水に溶けていなければ反応しないのに対して、25~35度の常温で、あまり水がなくても反応が進みます。電気や水道などのインフラが整っていない地域でも、食料や燃料が生産できる可能性があるのです」

問題は、精製できた量があまりに少ないことだが、今後関係する遺伝子が特定できれば、大量生産が可能になる。なお、この新規セルラーゼは特許出願中だ。

出典:マイナビニュース

早い話が、木や植物繊維を食べるように進化し、他の生物には見られない形の消化をするということです。
解明されれば、木の幹やオガクズ、紙からも糖分が出来るそうで、画期的なエネルギー革命につながるかもしれません。これも実現すれば、バイオミメティクスですね。

すばらしいですね。ロマンです!!
いやぁ、カイコウオオソコエビ、まだまだ奥が深そうですね。なんせ超超深海だけに!!


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