ゾウギンザメ 深海生物紹介

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出典:自然史ニュース

謎な機能満載の便利な…鼻(笑)

以前紹介させて頂いたことのあるギンザメ
ギンザメの仲間は約40種類もいると紹介しましたが、その中でも割と変わった特徴を持つのが、このゾウギンザメです。

ギンザメ 深海生物紹介
沼津港深海水族館で撮影 天使?悪魔?ファンタスティックなキメラ深海魚 深海生物、深海魚の中でも割りと名前を目にする事も多いギンザ...

ん、ゾウキンザメ?雑巾?!

と思ったそこのあなた!!不正解です(笑)

  • 軟骨魚網
  • ギンザメ目
  • ゾウギンザメ科
  • 生息地域 : 南半球
  • 体長 : 約1~2m
  • 学名 : Callorhnchus callorynchus

ゾウギンザメの名前の由来ですが、見てのとおり鼻が長いところが象に似ているという所から来ています。
まーご覧のとおり、象と言えるほど長くもないのですが(笑)

英名にも象が入っており…Elephant fish、エレファントフィッシュです。

このぐにゃりと曲がった鼻、実はとても高機能なんです。

なんと…電気を感じる器官があり、獲物となる小魚などが発する、ごく微弱な電気を捉えることが出来るそうです!!
さらに鼻先を海底に触れることで泥の中に潜んでいる獲物を発見したり出来るとの事。

なんですかそれ(笑)
とにかく超高機能ですよね。

ちなみに人間も微弱な電気を発しています。
深海魚、深海生物に限らず、すべての動物は微弱な電気を発しています。これを生体電気と言います。

生物にみられる発電現象で,生物電気ともいう。種々の細胞を取囲む生体膜は,通常外側が正,内側が負に帯電し,内外に電位差がある。これを膜電位 (静止電位) といい,数 mV~80mVの値を示す。

(コトバンク)

これを感じることが出来るようになれば、エスパーへの道もそんなに遠くないかと思われます(笑)
しかも電気の種類を見分けられるところまで行くと、誰が何処にいるかまで分かるかもしれません。ロマンです!!

という事で、ゾウギンザメはもしかするとエスパーなのかもしれません。
ちょっと行き過ぎましたかね?(笑)

シーラカンスよりも古い種?

そして、ギンザメは古代魚であると紹介しましたが、中でもこのゾウギンザメは最も古い種ではないかと推測されています。

【1月10日 AFP】オーストラリア南部およびニュージーランド沖の海域に生息する、先史時代から生きる魚「ゾウギンザメ」(学名:Callorhinchus milii)は、DNAが何億年もほとんど変化していない「生きた化石」シーラカンスよりも進化速度がさらに遅いとする研究報告が8日、英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。

米ワシントン大学医学部(Washington University School of Medicine)などの研究チームが発表した論文によると、ゾウギンザメのゲノム(全遺伝情報)は「シーラカンスを含む他の脊椎動物よりも著しく遅い速度で進化している」という。

ゾウギンザメは、この俗名の由来であるゾウの鼻のように突き出た頭部の突起で、水深約200メートルの海底をかき回して餌となる甲殻類を探す。厳密にはサメではなく、ギンザメ科の一種だ。約4億5000万年前に硬骨の脊椎動物から分化した軟骨魚類のサメやエイ、ガンギエイなどから、さらに約4億2000万年前に分化した小分類群だ。

今回の研究では、ゾウギンザメのゲノムとヒトや他の脊椎動物のゲノムとの比較を行い、ゾウギンザメの遺伝情報量は極めて少なく、ヒトの3分の1にも満たないことが明らかになった。

またゾウギンザメのゲノムの進化速度は、シーラカンスのゲノムより遅いことも分かった。南アフリカ沖で発見された希少種魚のシーラカンスは、生態的地位の獲得に非常に成功し、4億年近くにわたってほとんど変化していない。

ワシントン大医学部のウェズレイ・ウォーレン(Wesley Warren)准教授(遺伝学)は「われわれは今回の研究で、ヒトを含む硬骨脊椎動物の進化と多様性を理解するために極めて重要とみなされている分化した種の遺伝的青写真を手に入れた」と語る。

ゾウギンザメのゲノムにより、骨の形成過程に関する洞察が得られる可能性があり、骨粗しょう症の治療に役立つかもしれない。

またゾウギンザメの免疫系には、さらに大きな秘密が潜んでいるかもしれない。ゾウギンザメの防御機構は原始的だとみなされており、ヒトにみられるようにウイルスや細菌の感染に対抗する免疫細胞は存在しないとされる。それにもかかわらず、ゾウギンザメの免疫系は明らかに強力で、ゾウギンザメの長寿を可能にしている。(c)AFP

(AFP BB NEWS)

早い話がシーラカンスより遅いスピードで進化しているとのことです。
ゆっくり進化しているので、骨に関する新しいデータがとれる可能性があるらしいです!

このデータが、骨粗しょう症の治療に役立つかもしれないとのこと。
素晴らしい!太古の生物の知恵!

ロマン極まりありません。

そして、ゾウギンザメといえば「卵がグロい」ことで有名??ですが、2014年4月、沼津港深海水族館で公開されました。

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出典:ダイバーonline

な、なんてパンチのあるポスターなんでしょうか(笑)

下の石垣館長様の笑顔がまた素敵です(笑)

このポスター、欲しいです!(笑)


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