カイロウドウケツ 深海生物紹介

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出典:wikipedia

止まらないロマン!カイロウドウケツ

深海生物、深海魚にはいろいろなドラマがありますが、その中でもロマンチック街道まっしぐらなのが、カイロウドウケツ。
様々なロマンチックエピソードが詰まっています!!

  • 海綿動物門
  • 六放海綿網
  • リッサキノサ目
  • 生息地域 : 駿河湾・相模湾
  • 体長 : 約5~20cm

このカイロウドウケツ、海綿動物です。
ピンポンツリースポンジと同じですね。

ピンポンツリースポンジ 深海生物紹介
この世に存在するとは信じがたいルックス 深海の暗闇の中で一際きれいに輝く、このピンポンツリースポンジ。 なんとこれ、深海生物です。こ...

海綿動物とは…

海綿動物(かいめんどうぶつ、: sponge)は、海綿動物門: Porifera)に属する動物の総称である。海綿、カイメンなどとも表記される。

熱帯を中心に世界中のあらゆる海に生息する。淡水に生息する種も存在する。壺状、扇状、杯状など様々な形態をもつ種が存在し、同種であっても生息環境によって形状が異なる場合もある。大きさは数mmから1mを越すもの(南極海に生息する樽状の海綿 Scolymastra joubini)まで多様である。多細胞生物であるが、細胞間の結合はゆるく、はっきりとした器官等の分化は見られない。細かい網目状の海綿質繊維からなる骨格は、スポンジとして化粧用や沐浴用に用いられる。
(wikipedia)

そして骨格が二酸化ケイ素で出来ています。
これは簡単に言うとガラスの成分です。

人間の髪の毛ほどの細いガラス繊維が織り合わされて形成されているそうです。

電球の内側に、眩しさを防ぎ光を拡散させる目的で塗料として塗られる。また、無機ガラスの主成分である。タイヤのゴムに、補強充填剤としてシリカが配合される。

また、「無水ケイ酸」などと呼ばれ食品添加物化粧品などに用いられる。これについてはシリカ#食品添加物としての利用およびシリカ#化粧品・医薬品への添加を参照のこと。

(wikipedia)

深海にガラス製の生物がいるんですよ…それだけでもほんとにロマンチックです!!

そしてなにより、美しいですね。

この美しさから付いた英名がVenus’ Flower Basket、ヴィーナスフラワーバスケットです。

直訳すると「ヴィーナスの花かご」です。

ロマンチックにもほどがあります(笑)

ちなみに学名はEuplectella aspergillumです。

Euplectella_sp_top[1]

出典:wikipedia

見た目だけじゃない!深海に潜む感動秘話

カイロウドウケツには、もうひとつロマンチックエピソードがあります。

カイロウドウケツは網目構造の内側、いわゆる胃腔に「ドウケツエビ」というエビが寄生している事が多くあります。

このエビは幼生の頃にカイロウドウケツの中に網目をくぐって入り込み、そのままその中で過ごします。
そしてどんどんと育っていき、そのうちに大きくなって外に出られなくなってしまいます。

そして!!

ほとんどの場合ドウケツエビは2匹入っており、オスとメスがカップルになっているそうです。
うん、ロマンチック(笑)

もう外に出ることは出来ません。もちろん邪魔者も(多分)いません。
2匹は家族となり、繁殖をし、そのままその中で一生を終えます。

4文字熟語で「偕老同穴」という言葉があります。カイロウドウケツと読みます。
完全一致ですね。カイロウドウケツという名前はここからきています。

これは「生きてはともに老い、死しては同じ穴に葬られる」という夫婦の堅い契りという意味の4文字熟語です。
まーこの場合、夫婦になっているのはエビなんですがね(笑)

昔は結婚式などでこの言葉が使用されていたそうなのですが、現在は死を連想させる言葉は良くないとして使用されなくなったということです。

とにかく、ロマンなロマンチックが止まらないという事です(笑)

人間も参考にするバイオミメティクス



カイロウドウケツは昔から見つかっていて、高値で取引されていたこともあるようです。

深海を生息域とするカイロウドウケツだが、骨格が珪酸質で比較的保存されやすい事、形状が美しい事から、打ち上げなどの形でしばしば人目に触れる機会があった。ヴィクトリア朝時代のイギリスでは非常に人気があり、当時は5ギニー(現在の貨幣価値で3,000ポンド以上)ほどの値段で売買されたという。

ちなみに日本の文献としては、平治物語の中に「偕老同穴の契り深かりし入道にはおくれ給ひぬ」(上巻第六)というくだりがある。現在でもカイロウドウケツは結納の際の縁起物として需要がある。

工業的な側面から、カイロウドウケツのガラス繊維形成に着目する向きもある。例えば光ファイバーに用いるようなガラス繊維の製造には高温条件が必須であるが、カイロウドウケツはこれを生体内、つまり低温で形成する。またこのガラス繊維を構成する二酸化ケイ素は結晶質ではなくアモルファスであり、かつ光ファイバーと同じように屈折率の異なるコアとクラッドの構造を持つ。[2]光ファイバーよりも細く曲げに対しても強い。このような低温条件での繊維形成制御機構を解明し、いわゆるナノテクノロジー光学用途へ応用する事が期待されている。

さらに現在ではナノテクノロジーや光学用途へ応用する研究が進められているとの事です!

素晴らしいですね!
オウムガイの記事で書いたバイオミメティクスというやつですね。

ハスの葉の構造を利用した撥水効果や、サメ肌の構造を利用した水着や、蚊が血を吸うときの針の構造を利用した、痛くない注射針なんかがそうですね。
そしてオウムガイの浮き沈みの構造を利用した潜水艦など。

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ロマンがロマンティック過ぎですね。(笑)

カイロウドウケツのグッズがあるとしたら…なんか照明器具っぽいですね。
作ってみたいですが、たぶん大人の事情で無理なやつですね(笑)


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コメント

  1. 匿名 より:

    ときどき、なんかの間違いで三匹エビが入ってくることもあるそうです。上手くいかないこともあるんですね…

  2. 深海屋 より:

    コメントありがとうございます☆

    たまにそういう事があるそうですね。案外3匹でうまくやるのですかね。
    三角関係なロマンですね(笑)

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