いきもにあ探訪記(5) 透明標本は超クール!

標本4

出典:wikipedia

透明標本に出会った

いきもにあ探訪記もこれで五回目!
まだまだ語りつくせぬおもしろグッズの数々が我々を魅了してくれました。

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そのうちの一つが今回ご紹介する透明標本。

標本3

透明骨格標本(とうめいこっかくひょうほん)は、生物の骨格を観察するため様々な染色法を用いて作成される標本。 一般にアルシアンブルーとアリザリンレッドが用いられる。
解剖による乾燥状態での骨格標本作製が難しい小型の動物や胚に対して有効な観察手段である。 主に分類学や比較解剖学、発生学などの研究分野で広く用いられてきた。
(wikipedia)

ということで、元は解剖学で使われている手法らしいのですが、なんとこれがめちゃくちゃカッコいい。
生き物の標本や、はく製などは色々ありますが、透明標本はバリバリのサイバーパンク色と言いますか、ビビッドカラーと言いますか、かなりヤバ目の色合いになります。

染色の方法

まず標本のタンパク質をホルマリンで固定して、しっかりと分子間の架橋を形成させる。次に、アルシアンブルーで軟骨を染色する。アルシアンブルーは、酸性多糖類の硫酸基と結合する性質を持った青い色素で、軟骨に多く含まれるコンドロイチン硫酸と結合する。このため軟骨部分が特に著しく青く染まることになる。ただし、ムコ多糖類は必ずしも軟骨にのみ局在しているわけではないため、試料によっては一見非特異的な染色になることがある。 次に、アリザリンレッドSで硬骨を染色する。アリザリンレッドSは紫色の色素であるが、金属イオンと結合して赤く発色する。硬骨には燐酸カルシウム(燐灰石)の結晶が沈着しているため、これとアリザリンレッドSが結合し、硬骨が赤く染色されるわけである。アルシアンブルー同様、アリザニンレッドはあくまで金属イオンと結合するため、カルシウム沈着した魚鱗なども強く赤色で染色される。
(wikipedia)

つまり、まずは骨から染めちゃいます。

軟骨は青硬骨は赤…と決まっているようで、それぞれ、かなり発色が良くなります(笑)

透明化

染色が終わった標本は水酸化ナトリウムや水酸化カリウムのような強アルカリの水溶液やプロテアーゼの水溶液の中で、タンパク質のペプチド結合を加水分解してやる。タンパク質分子の間は、既に側鎖のアミノ基の部分でホルマリンのホルムアルデヒドによって架橋されているため、この分子間架橋のネットワークが残存し、組織は外形を残しつつ適度にすかすかになる。最後にこの標本の中の水分をグリセリンで置換してやると、軟組織はほぼ完全に透明化し、赤く染まった硬骨と青く染まった軟骨が外部から容易に観察できるようになる。
この方法では体内に脂肪組織の発達した比較的大型の動物を透明化することは困難であるが、キシレンによる脱脂で透明化を実現できる。

う、うわ~怖い!

つまり、お肉の部分は中が適度にすかすかになり、水分はグリセリンで置換され、ぶにぶにとした状態になるようなイメージでしょうか。
でも、外形は保たれているので、透明でも輪郭はわかるような状態になるんですよね!

生の透明標本に大興奮!

透明標本に関してはネットで写真とかを見る事はあったのですが、生で見るのが初めてで、大興奮でした!!

魚だけでなく、トカゲがいたり…

標本2
こちらは結構大きめのカエルです!!!
標本1


さかさま向いちゃってます!!!ひゃー!

目の感じが完全にいっちゃってます(笑)
今回いきもにあで透明標本を販売されていたのは、鱗音-sacale tone-さん。この他にもいろんな標本を製作されていらっしゃるとの事です。

中にはうまく透明にならない生物も

そして生物の体の組織構造の関係上、うまく透明化しないものもいるとか。
例えばコレ。

標本5

体全体が青くなってます。
なんていうか…もはやサイケデリックですね(笑)

もはやアートの域!

透明標本の写真集まで出ているようですね!

さらには、アメリカのワシントン大学で透明標本などの研究をされているアダム・P・サマーズさんの写真がこちら。

標本6

エイです。
これ…軟骨と硬骨の境目が曖昧なのか、かなりグラデーション入ってますよね!
さらに、骨の形が複雑なのに規則的で、まるでCGアートみたいです!すごい…

透明標本の技術が進んだら「生きていても体を透明にする技術」みたいなのが出来たりしないかな…なんて思ったりしてしまいます。

そうしたら、きっとボディピアスやタトゥーを入れまくっている人達の中で、絶対挑戦する人が出てきそうです(笑)
今年のオシャレ最先端は、耳が丸ごと透明化&軟骨が青!
みたいな事が起こってしまわないか心配です。
リアルに人間がそれやってたら、さすがにちょっと引きますね(笑)
親の気持ちも少しは考えろ!という言葉に、かなり同意してしまいそうです…

さすがの深海生物

そしてこんなビビッドでイカしたオシャレ透明化を自然にやってしまっているのが深海生物の凄い所(笑)
以前にもご紹介しているデメニギスを始め、深海魚・深海生物は透明野郎が探せばたくさん出てきます…
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2016年の流行発信地は深海に決まりだ!!!

いきもにあ探訪記、まだまだ続きます☆

続きはこちら。

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