オウムガイ 深海生物紹介

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沼津港深海水族館にて撮影

深海生物、深海魚の中で「生きた化石」といえばやっぱりシーラカンスですが、シーラカンスと並ぶくらい有名かつ古代感をもつオウムガイです。
実はシーラカンスよりも歴史は古いとされていて、約5億年前から生息していたと考えられています。

あの化石としてはトップクラスの人気を誇るアンモナイトよりも昔からいたとされています。すごすぎます!

Ammonoid[1]

アンモナイトの想像図 出典:wikiepedia

  • 軟体動物門
  • 頭足網
  • オウムガイ目
  • オウムガイ科
  • 生息地域 : 南太平洋
  • 体長 : 約20cm

しかし美しいですね。
約5億年この美しい形を維持したまま、現代まで生きているということがすばらしいです。ロマンですねぇ。

ピンチはチャンス!アンモナイトとの運命の分かれ目とは

実はオウムガイは大昔は浅い所に住んでいたと考えられています。
実際アンモナイトの化石といっしょにオウムガイの化石も見つかっています。同じくらいの水域に住んでいたのですね。

ではなぜアンモナイトは滅びてオウムガイは生き残ったのか?

それは、オウムガイが深海へ追いやられたからだと考えられています。
浅い水域は様々な生物がいるので、動きの遅いオウムガイくんは獲物をあまり捕らえられず、いつもひもじい思いをしていました。逆にアンモナイトくんは動きがなかなか速かったので浅い所で生きていけるスキルを持っていました。

餌を求めてオウムガイくんはどんどん深い所まで潜り、餌を探しにいきました。

そして、恐竜などが絶滅したとされる約6500万年前。
氷河期か何かが地上に起こりかなりの数の種が絶滅してしまいました。

しかし、シーラカンスと同様、深海にいたオウムガイという種が生き残った

という訳です。

運命というのは不思議なものですね。

今自分が置かれている状況に満足していないあなた!!
この世は何が起こるかわかりませんよ!!ピンチはチャンスです!

なーんてちょっと社会派な絵本でも書けそうなお話ですよね(笑)

実際オウムガイは水深800m以上潜ると水圧で殻が割れてしまい、死んでしまうそうです。
そんなに深海に適した生物ではないということですね。これも浅い所に住んでいたとされる要因でもあります。

触手をどっさり持ったオウムガイ

オウムガイの特徴としては、殻から出ている部分にわさわさと触手があります。

なんとその数90本!!いやぁ、かっこいい!!

触手で捕食シーンの動画もありました。
触手で捕食ってなかなか韻踏んでますね…ヒップホップの歌詞にありそうです(笑)

触手の中で捕食ということで、かなりホントに一応念のため(笑)…

※閲覧注意

そしてこの姿、どこかで見たような…と思っていたら、センジュナマコの時に紹介した、風の谷のナウシカに登場する王蟲(オウム)に似ていますよね。

なんてったってオウムガイですし!!(笑)

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王蟲のモデルは三葉虫だとか、ダンゴムシだとか、ダイオウグソクムシだとか、なんかどっかの岩だとかいろいろ言われていますが、実はオウムガイ、かなり似ていますよね。

まー真実は宮崎駿さんに聞いてみないとわかりませんが、そこはロマンですよね!

ノーチラスという言葉の由来

そして、オウムガイは人類に意外な影響と進化を与えています。

オウムガイの殻の内部には規則正しく仕切りが作られ、細かく部屋に分けられている。もっとも出口に近い部屋が広く、ここに体が収まり、それより奥は空洞である。
この空洞の部分にはガスと液体が入っており、浮力をそこから得ている。このガスと液体の容積の比率を調節することによって自分自身の全体としての比重を変化させて浮力の調整をしている。

(wikipedia)

ということで、この内部構造…実は潜水艦に利用されています!すばらしいですね!!

そして、オウムガイの英名がノーチラス(Nautilus)です。

どこかで聞いたことがある方もおられるでしょう。
世界初の原子力潜水艦がアメリカで開発され、その潜水艦の名前がノーチラスです。

深海に潜っていく事をテーマとしたSF小説、海底2万里に出てくる潜水艦の名前もノーチラス。

そして、その小説を原作としていながら、全然違う話になっちゃったNHKの名作(迷作?)アニメであるふしぎの海のナディアに登場する、幻の発掘戦艦もN-ノーチラス号。

今となっては日本を代表するマンガとなったワンピースにも、たしかノーチラスって出てきたような…忘れました(笑)

というくらい、潜水艦の代名詞のようにこのオウムガイの英名が使用されています!!

生物が持つ様々な特徴を利用した科学技術をバイオミメティクスと言います。

ハスの葉の構造を利用した撥水効果や、サメ肌の構造を利用した水着や、蚊が血を吸うときの針の構造を利用した、痛くない注射針なんかがそうですね。
そしてオウムガイの浮き沈みの構造を利用した潜水艦。やはり自然は偉大です。

生き物バンザイ!!

オウムガイの赤ちゃんが可愛すぎる

そして三重県の鳥羽水族館で2015年、3月にオウムガイの赤ちゃんの孵化に成功したそうです!!これがめちゃめちゃかわいい!!

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生まれたばかりのオウムガイの赤ちゃんは殻の直径約2.5cmで、性別は不明。普段は触手で水槽にくっついているが、時折少し泳いだりして元気だという。国内におけるオウムガイ類の孵化例は少なく、同館以外ではこれまでに「志摩マリンランド」(三重県志摩市/パラオオウムガイ)、「マリンワールド海の中道水族館」(福岡県福岡市/オウムガイ)で成功しているのみとなる。

同館では1995年に初めてオウムガイの孵化に成功し、これまでに162個体が孵化。現在、飼育中の水族館生まれのオウムガイは、今回の個体を含めて3個体が生存中で、その中の1個体は水族館孵化個体として世界最長飼育記録を更新中(2009年7月10日孵化)となる。

飼育担当者は「今後も安定して繁殖個体を長期的に複数飼育し、世界初の飼育下で繁殖した個体同士での3世誕生を目指したい」としている。

マイナビニュースより

このオウムガイは「古代の海」ゾーンの「オウムガイ卵水槽」で展示しているそうです!
また行った時にレポートしますね!!

オウムガイグッズは検索するとたっぷり出てきます。
のでたぶん作りません(笑)

※おまけ

そういや沼津港深海水族館に行ったときの模様…

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きゃあぁぁぁぁぁぁ、人目を気にせず、ラブラブです(笑)


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